【山 域】岐阜県・新穂高・滝谷見物(失敗)と西穂平から旧歩荷道
【日 付】2012年8月20日
【時 間】新穂高無料駐車場 5:15 登山届所 5:20~5:25 小鍋谷 5:50 夏の近道入口 5:57
穂高牧場 6:20~6:30 白出の奥穂への分岐 7:10 白出谷 7:13~7:20 ブドウ谷 7:45
チビ谷 8:05 滝谷出合 8:30~8:45 (滝の見物失敗後) 滝谷避難小屋 10:05~10:25
チビ谷 10:45 ブドウ谷 11:05 白出谷 11:30~11:45 穂高牧場 12:14 近道入口 12:35
登山届所 13:00~13:05 駐車場 13:15
【日 付】2012年8月21日
【時 間】鍋平無料駐車場 4:55 ロープウェイ駅 5:15 西穂平登山口 6:25~6:40 1835m尾根上 7:25~7:45
1960m左折点 8:35~8:45 西穂への登山道 9:30~9:50 ロープウェイ山上駅(西穂高口駅) 10:15
【メンバー】単独行
【 滝谷 雄滝・雌滝見物 】
この10年ほどは、毎年のように白出谷まで入っているが、その先、滝谷側へは30年以上入っていない。
滝谷出合の登山道から上流へは、右岸に踏み跡らしきものがある。
200m程進むと左岸は滝となってルンゼが入る。そこから先は、雪渓が残っている。
初めは背丈の倍からの高さの雪渓で手の出しようがなく、シュルンドを進むと雪渓は肩ほどの高さになるが、ネバッとしたような泥で覆われていてやはり登れそうにない。
右岸が駄目なら左岸を試みようかとか、色々したが、今の私の頼りない右足首では無理する気になれず敢え無く敗退してしまった。
まさか8月下旬の2000mにも満たないところで雪渓に撃沈されるとは思ってもみなかった。
次回もし来るならアイゼン・ピッケルは必須と言うことらしい。
と言うことで、雄滝は遠望できたが、雌滝は全く見えず、滝の見物さえできない情けない偵察山行だった。
滝谷の雪渓 これに上がれなかった
滝谷の雪渓 逆光で上手く写真が撮れない
【 西穂平から登る旧歩荷道 】
林道から朝日に輝く笠ヶ岳を見る
二つのロープウェイ駅(鍋平高原駅としらかば平駅)の間をゆく車道を進む。
もうここで、今日は止めて帰ろうかしら、と何度も立ち止まるほど体調が悪い。
途中、車道で座り込む休憩をしたりしながらでも、景色と涼しさに助けられて登山道入口まで登ってきた。
登山道入口 標識と腐りかけた椅子とベンチ
入口には、腐りかけた椅子とテーブルがある。
旧歩荷道 入ったすぐの樹林帯の様子
木に付けられたピンクのペナントは冬山用らしい
すぐに径は雑草で覆われ、もうあと数年で径は完全に消えてしまうだろうと言う感じだ。
赤テープが木に付けられているが、これは雪山のものらしく、左に10~20mずれて印を付けられている。
しばらく進むと右側に水の音が聞こえ、続いて左に水の音が変わると、その流れを横切るようになる。
この水は、多分、秋でも枯れないのではないかと思われる。ここまでの休憩で飲み減ったペットボトルの水を補給する。
小さなケルン ここで径は左折する
私は間違って水の流れの倒木のさらに上まで行ってしまった
この辺りから左右の尾根が次第に近づいて来る。一旦聞こえなくなった水の音が再び聞こえると、崩れた小さなケルンがある。
そのまま水際を50m程登ってみたが、どう見ても径ではなさそう、と引き返すと、(上から見て)右側の尾根に径は登っていた。
そこは先ほどの崩れたケルンところで、下から登ってくると、そこで、左の斜面へと径が屈折している(1790m地点)。
その斜面はいきなりの急登になるので、古くて汚れているとは言えトラロープがセットしてある。
西尾根のコルに突き上げる小鍋谷
地形図通り、雪の斜面を滑走するのは気持ちよさそうだ
すぐ先で尾根筋に出るが、ここは下りにこの径を使うとまず間違いそうなところだ。下りだと左手のブッシュの切れた斜面を下らねばならないが、おそらくそれに気付かず、そのまま尾根を直進していきそうだ。今日は、登りなので道を迷いそうな気配は微塵もないばかりか、先ほどのトラロープから先は径がすごくはっきりして分かりやすい。
1960mの左への屈折点あたりから見る西穂高は、標高で1000mも高く、右には独標やピラミッドピークを従え、左には西尾根を持つ威風堂々とした立派な山だ。
雪の西尾根を登るなり、小鍋谷をスキー滑走する気なら、一度この径を偵察がてら登っておくのは悪くない。お奨めだ。
崩れたルンゼ
このような箇所が4箇所ぐらいあった
この先、標高で2000m~2100mのところで、小さな小さなルンゼを横切るが、いずれも崩れていてあまり気持ちの良いところではない。
横切るルンゼには、古く汚れたトラロープが張られている所もあるが、それを頼りに進むと言うほど信頼は置けそうにない。
今回のように登りはまだましだが、下りでは、より気分悪いと思う。
少なくとも、穂高の稜線の鎖場で、鎖に頼って上り下りする人には、この径を使うのには危険すぎるだろう。
西穂山荘への登山道と合流するコルはかなり手前から見えているが、なかなか到着しない。かなりウンザリした。
その合流点は、完全に熊笹に覆われていて、一般登山者が誤ってこの旧歩荷道に入り込む可能性はまず無いし、みどりのロープで進入を禁止している。
この合流点は、積雪期ならかなり広い場所なので休憩し易いが、雪のない今は意外と狭く、少しロープウェイ駅側に進んで休憩した。
さすがに、この道は人通りが多い。しかも昨日の右俣は半数が私以上の老人だったが、ここは、子供から老人まで幅は広い。
さて、この旧歩荷道。ここに関心を持ったのは、西穂小屋から降りてきた時ロープウェイが終了していたら、この径を利用して下れるか?と言うものだったが、無雪期なら何とか行けそうだが、例え10cmの新雪でも踏み跡が雪で覆われると間違わずに下る自信はない。
ロープウェイ駅から見る錫杖の岩
下部の中央が三ルンゼ
ロープウェイ駅から見る西穂西尾根
西尾根のコルの向こうにジャンダルム飛騨尾根が見える
【 山旅ロガー 】(Androidスマホのアプリ)
新穂高の駐車場を出発して戻ってくるまで、「山旅ロガー」でトレースを取っていた。
駐車場と滝谷避難小屋までは、往復とも綺麗にトレースできていたが、滝谷でウロウロしている間は200m程跳んでいた。
かなり広いと思う滝谷でも普通に起こる症状なのだろうか?はたまた私の操作ミス?
翌日の西穂平からの旧歩荷径は谷底ではないので綺麗にトレースできるだろうと期待したが、登山道入口でGPSデータが捕捉できず。 他のGPSアプリを見ても駄目だった。
それが西穂山荘への登山道に出た後もやはり緯度経度が計測できなかったので、今回のトレースはどうなっても良いやとGPSstatusアプリのA-GPS管理でリセットしたら無事に動作し始めた。
ウーン、これまた残念。これほど気に入っているのにまだ操作方法が習得できていない・・・残念!!!
注:A-GPSをリセットはしたが、通信圏外なので新たにAGPSのダウンロードは出来ていない。
それでも無事に動作し始めた。
【 Kabaya 塩分チャージ タブレッツ 】
スーパーの食品売り場に売っていたお菓子(?)。
この塩と酸の味加減がよい。美味しい。しかも食べ終わった後、一口水を含んで喉を通すと、なんかホッとする。
さあ、出発しようか、と言う気になる。
これは予想外にヒット商品だ。次回からの山行にも持って行く。