オバカンの山
還暦後(オーバー・カンレキ)の山行記録
last update : 2021.02.28
【山  域】雪の大源太山
【日  付】2014年12月28日
【時  間】08:35  浅貝スキー場 
      09:25  第1リフト終点
      10:35  ~ 10:50 第2リスト終点
      11:25  1362m(毛無山)
      12:15  ~ 12:25 1400m地点(KWV 標識 No.11)
      13:15  ~ 13:25 1550m地点(折り返し地点) 
      14;10  1362m(毛無山) 
      15:05  浅貝スキー場

【メンバー】単独行

(地図や写真をクリックすると大きいのが別ウィンドウで表示されます。でもIEは?)
(地図はGPSログではありません。手書きです。)

ルート図
ルート(地図をクリックで拡大表示します)

12月だというのに大雪が続く。
この雪では、持っている旧式のMSRスノーシューやお借りしている最近のMSRスノーシューでは小さくって太刀打ちできそうにない。
浮力のありそうな大型のスノーシューをネットで探したら、DOPPELGANGER 2WAY EXTRA SNOWSHOE SW-27 と言うのが目に付いた。
ドッペルギャンガー?聞いたことがないメーカーだし余り良い語感の名前でもないが日本の自転車屋さんなのだろうか?
ただ価格がMSRに比べて1/3~1/4程度と非常にリーズナブル。すぐにポチィとやった。
宅配で送られてきたのを見ての第一印象は、「アリャ~初期のMSRに似ている。こりゃダメじゃ。」だった。
そのスノーシューのためし履きが今回の山行の目的だった。
何処へ行こう?
八ヶ岳周辺は近くてよいが、内陸部の乾燥した雪では効果が余り分かりそうにないし、 谷川岳周辺はどこもラッセル入れられているだろうし、アクセスしやすい上越の三国峠もラッセル入っていそうだし、 適当に何処でも登ると根性無しの私なので1~2時間もラッセルしたら、もう帰ろう、となってしまうに決まっているので どこか目標のピークを決めておく必要があった。
で、見付けたのが、この浅貝スキー場から大源太山を目指すルートだった。

前日の夕方に家を出発して下を走って猿ヶ京近くの 道の駅 たくみの里 で車中泊した。
到着時が氷点下11℃、朝方は13℃。寒い。
頭から寝袋にくるまって寝たが口元は開けている、そこから流れ入る空気が冷たくてホッペタが痛い。
眠れたものではない。明るくなったら横浜に逃げ帰りたい、とテンションだだ下がりだった。
こんなに寒い車中泊は今まで記憶にない。
それでも太陽が出ると、取り敢えず行ってみよう、と言う気になる。太陽は偉大だ。

浅貝スキー場の無料駐車場は、出光ガソリンスタンドの道路を挟んだ向かいの広場だった。
特に案内が出ている訳ではないので聞かないと分からない。
取り敢えず、駐車させてもらって登る準備をする。




浅貝スキー場
浅貝スキー場
登り始めたらリフトが動き始めた


向かいの苗場山スキー場
同じところから見る向かいの苗場山スキー場
私の立つ浅貝スキー場も少しは傾斜がある

スキー場の圧雪作業がちょうど終わったところだった。
そこをスノーシューでハイクアップも何だかなぁ~、と右手の林の中を登って行ったが、100m程で林を抜けゲレンデに出てしまった。
けれど圧雪は左半分しかされて居らず、膝下ラッセルで上がっていった。
大型のスノーシューだけれど山スキーに比べたら倍ほど潜っているように感じる。
いくら大型でも、スノーシューの浮力とはこの程度と言うことらしい。
リフトが動き始めて時折スキーヤーかボーダーが左手の圧雪ゲレンデを滑っていく。
そんなところはヒーヒー言いながら登っていくのはブザマこの上ない。


ピステを離れて急斜面を登る
ピステを離れて急斜面を登る
浅貝スキー場もかなり下になった


ゲレンデを離れて右手の結構急な斜面を登る。
山スキーならこの斜面に取り付かないか大きく右に左に切り返して登っていくところをほぼ直登で頑張ってみる。
先ほどまで膝下ラッセルだったのに傾斜があるから太股ラッセルになった。
結構急登に耐えるスノーシューだと分かる。
しかも見ればテールは全然効いていない。急なので空中に飛び出している。
なにやら頼もしくなってきた。
けれども急登の太股ラッセルではほとんど進めない。


第2リフトの終点
第2リフトの終点まで登って来た
第2リフトは動いていない(閉鎖されている?)
急な斜面はここまでで終わった


距離にして300m、高度差150mの斜面をほぼ一時間で登って来た。
深いラッセルの登りにしては頑張った方では?と言う気がする。
でも、今日は、空荷だ。
これでザックが重たければ登れないだろうな・・・


尾根に出た。その下部
尾根に出た。その下部
帰り(下山時)はこの尾根を下っていこう

尾根に出た。その上部
尾根に出た。その上部
上越独特のぶ厚い雪庇が出来はじめている

第2リフトの終点から右上へ2~30mで尾根に出る。
尾根上は吹雪けば風が吹き抜けるので積雪量は少なく、しかも風のおかげで積もった雪は固められていてクルブシ程度のラッセルになる。
そして傾斜も落ちるので先ほどまでの急斜面の太股ラッセルを思うと相当快適に歩くことが出来る。
ちょっと休憩して、昨日家で入れてきたテルモスのホットココアを飲む。まだ充分に暖かい。
少し登ると何日か前の2人のスキーの跡が10mほどだけ残っていた。


1362m峰直前のピーク
1362m峰直前のピーク
右奥の山は三国山


1362m峰直前のピーク
1362m峰直前のピークから見る予定の尾根
ゆるゆると登っていく感じです
左の白い山は仙ノ倉山

1362m峰から本日のルート
1362m峰から本日の予定ルート
予定の尾根と大源太山(写真中央部)


1362m峰=毛無山
1362m峰=毛無山
木(毛)無しとは名ばかり、樹林のピーク

1362m峰から平標
1362m峰から平標


平標は、山スキーではよく遊ばせてもらった。
左のヤカイ沢も、正面の谷も、その右の尾根も。
2003年2月にこの右の尾根に入ったのがきっかけで止めていた雪の山に戻ってきた。

ここの足元もスキーを履いていたら一気にコルまで滑れそう。


気持ちの良い尾根
気持ちの良い尾根
あるのは兎の足跡だけ

1362m峰から大源太へ向かう尾根
1362m峰から大源太へ向かう尾根

1362m峰(毛無山)を振り返る
1362m峰(毛無山)を振り返る
(鉄塔のあるピーク)

なだらかな広い尾根が続く
なだらかな広い尾根が続く


KWV 16&17 の小ピーク
KWV 16 & 17 の小ピーク
以前、ここから左へ滑って降りた
河内沢は水が出ていて苦労した

行動食を口にしながら
行動食を口にしながら登って来た尾根を振り返る

大源太から三国山に延びる稜線
大源太から三国山に延びる稜線

1550mから苗場スキー場を振り返る
1550mから苗場スキー場を振り返る

1550mから先を見る
1550mから先を見る


大源太に向かう尾根上で、ここが最後の小ピークのようだ。
時間は13時を廻っている。
残り標高差200m、1時間少々で登ることは出来ないよな~と勝手に言い訳して、今日はここまでとする(笑)。

ここまで上り下りを繰り返し歩いてきたが、ドッペルギャンガー スノーシュー SW-27 はなかなかいける。
山スキーよりはるかに浮力が劣るのにはガッカリきたが、この時期の雪での急斜面の登りや下降のグリップ力はMSRより遙かに優れている。
これは良い買い物をした。
これから下降になるのでテールは要らないとはずしてみたら、スノーシューを履いたままあっさりはずれた、これもいけている。
さあ、テールをはずした下降ではどんな歩き方になるのか楽しみだ。


1550m付近から見る平標
1550m付近から見る平標

同、少しアップで
同、少しアップで

1362m峰から登った尾根を振り返る
1362m峰から登った尾根を振り返る


2時間ほど掛かって登ったところを45分で1362m峰=毛無山に戻ってきた。

尾根上の雪はほとんど潜らない。テールをはずして短くなった分、歩きやすかった。



登りの尾根筋のトレースを下降して1250m付近まで来た。
朝の登りのトレースは右へ、第2リフトの終点側へ回り込んでいるけど予定通りそのまままっすぐ尾根筋を下った。
よってここから先の下りにはトレースはない。
しかも今までと比べると少し傾斜はあるが、順調に下っていける。
このスノーシューのグリップ力はなかなかのものだ。
尾根筋を最後まで下ると別荘地域に入ってしまうので、右の斜面を浅貝スキー場へと下っていった。
もしこのルートを往路(登り)で使うのなら、スキー場を登り始めて右手の一番上にある別荘の更に50mほど上から尾根に向かってラッセルすればよい。高度で100mほど頑張れば尾根に出る。
ゲレンデの圧雪していないところを滑ったスキーの跡が延びている。それを辿って下っていった。
かなり左に寄りすぎて圧雪したゲレンデに戻るのにこのスキーの人はツボ足で進んでいる。
その穴は相当深い。いわゆる腰ラッセルになっていると思われる深さだ。
その横を歩くスノーシューの深さは30cmぐらいで膝下ラッセル。
さすがにツボ足に比べたらスノーシューの威力は偉大だ。
少し先で、今朝の自分の登りのトレースに出たので、そのトレースに乗って歩いて降りてきた。






ドッペルギャンガーのスノーシュー
今回ネット購入した DOPPELGANGER 2WAY EXTRA SNOWSHOE SW-27 というスノーシュー。
本文でも何度も書いたように、今回の雪質では、そのグリップ力の性能の良さは MSR を遙かに凌いでいる。
特に下降のグリップ力で言えば、MSR をまるで寄せ付けない。
クランポンの大きさが違うし、何にも増して、下降時に力のはいる カカト にドッペルギャンガーのはクランポンが付いているが MSR には無い。
雪のピクニックで使うのならどのスノーシューがよいのか分からないが、登山で使うのなら絶対 DOPPELGANGER 2WAY EXTRA SNOWSHOE SW-27 または色違いの SW-28 を推薦する。
価格も MSR ライトニング アッセント の 1/3~1/4程度と非常にリーズナブルだ。
ドッペルギャンガー、変な名前の会社だが、韓国とかではなく、れっきとした日本メーカなのでそれだけでも安心だ。
今回以外の雪質ではどうか、今後が楽しみだ。


防寒テムレス 手袋
いわゆるゴム手でありながら通気性があって手のムレがない、テムレス 手袋で、中側にフリースのような保温生地が張られていて-60℃での作業に耐えられるという手袋。
今回、車を出た時から車に戻ってくるまではめていた。
さすがに暖かい。
元々分かっていた欠点で、袖口が空いているので、雪に手を突っ込むと袖口から雪が入ってきてしまう。
その袖口を閉めるようにと、リストバンドや手甲を探したが、雪に強そうなものは見つからなかった。
やむなくパンツのゴムで輪を作って持っていったが細すぎて全く役に立たなかった。
やっぱり山で使うのならこの袖口を閉める方法を考える必要がある。
それと、今回、下降時もこの防寒テムレスをはめていた。
下降は、ただでも体が温まって、汗が出るのに、こんなに暖かい手袋をしていると手もかなり汗をかいた。
家に戻って確認した限りでは、中はかなり汗で湿っていた。
やっぱり下降ではめてはダメだ。
ただ車まで降りてきた時に、ザックやスノーシューやストックに付いた雪を払ったりこすり取ったりする時は、元々作業用手袋なので安心して使えるのは有り難い。



オーバーサングラス
メガネの上から掛けるサングラス。
SWANSのオーバグラスで可視光線透過率19%のが良いとネットで紹介されていた。
ところがネットには同じ商品コードでも可視光線透過率19%のものが見つからなかった。
で、グンと安い Coleman のオーバサングラスを取り敢えず買ってみた。
今までは、メガネにクリップで取り付けるクリップサングラスを使っていた。
ところがこれは、雪山のような風の強いところでは、パカッと勝手に開いてしまうことが再三あって困っていた。
今回の山は風は全然無かったが、オーバーサングラスは付けていても違和感なく使えて、風にも強うそうで良かった。
問題は、カメラやスマホの画面を見ようとすると直射日光の元ではただでも見えないのに、サングラスをしていては益々見えない。
今までのクリップ式なら指でパカッと開けば良かったが、オーバーサングラスははずすしか方法はない。
はずしたらそれをどこに置くの?と意外とややこしい。
これを解決するのが 可視光線透過率19% というスペックなのだろうか?
もう少し調べてみる必要がありそうだ。



 2014.12.28 上越・大源太山の手前に関する 掲示板  
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