オバカンの山
還暦後(オーバー・カンレキ)の山行記録
last update : 2021.02.28
【山  域】初冬の蝶ヶ岳
【日  付】2014年11月23日
【時  間】04:35  蝶ヶ岳登山口駐車場       04:50  蝶ヶ岳登山口
      05:25  ゴジラの木           06:30  ~ 06:45  まめうち平
      07:05  ~ 07:15  標高2000m標識  07:35  蝶沢
      09:20  大滝山分岐           09:35  ~  10:35 蝶ヶ岳 山頂
      10:55  大滝山分岐           11:40  蝶沢
      11:50  標高2000m標識       12:05  まめうち平
      12:50  ゴジラの木           13:20  蝶ヶ岳登山口
      13:30  蝶ヶ岳登山口駐車場
【メンバー】単独行

(地図や写真をクリックすると大きいのが別ウィンドウで表示されます。でもIEは?)
(地図はGPSログではありません。手書きです。)

ルート図
ルート(地図をクリックで拡大表示します)

今年の夏は、明神岳と前穂高に共に2回も登らせてもらった。
そのお礼の気持ちも込めて雪の明神岳と前穂高を見てみたいと蝶ヶ岳に登ってきた。
元々は、11月15日までの上高地まで入るバスのある時で、しかも充分に冠雪した時に 屏風の頭に登って目の前に前穂高と明神岳を眺めたかったが、11月10日を過ぎると 天気は悪くなって降雪は続いたが残念ながら天気は回復せず展望を楽しめる日がないまま バスの運行最終日が来てしまった。
やむなく一番簡単に取り付けそうな三股から蝶ヶ岳へのピストン山行となった。
北東に面した斜面の登りなので雪が多いかと覚悟していたが、確かに雪は多かったけれどそれ以上に人が多くて雪の中に夏径通しの道が出来上がっていた。




まめうち平
まめうち平
ここまで来るとほぼ雪が繋がりだした


標高2000m
標高2000m
陽が当た距離・高度差ともに中間点
ここでチェーンアイゼンを着けた


途中にあったあの有名な「ゴジラみたいな木」は、まだ薄暗く写真は撮れなかった。
その下の「力水」で、うしろからから来た人に一気に追い抜かされた。
今日は、しっかりしたハイカットの冬靴、実に歩きにくい。
まめうち平まで2時間も掛かってしまっている。
標高2000mでお得意のチェーンアイゼンを着けたら歩きやすくなった。


蝶沢
蝶沢



「蝶沢」といっても雪の下だからか貧粗な沢の詰めにしか見えない。
それを越える時に少し展望が開けて常念が見える。
それ以外何の眺望もない退屈な尾根です。


蝶沢からの常念岳
蝶沢からの常念岳


蝶沢からの蝶・常念の稜線
蝶沢からの蝶・常念の稜線


大滝山への三叉路
大滝山への三叉路



大滝山への三叉路、やっとここで森林から解放される。稜線はもうすぐ先だ。
さすがに三連休、大滝山への縦走者のトレースが入っている。


三叉路からの上部
三叉路からの上部
あの背丈以上の這い松帯を抜けると稜線


三叉路から見る常念
三叉路から見る常念


稜線、着いた~
稜線、着いた~
やっぱり槍穂の稜線はガスのようだ


稜線直前
稜線直前
風下の東面なので、這い松と深雪


小屋の周りには結構人が居られる。
目の前に一気に広がる槍穂の展望に感激しながら左手の蝶ヶ岳山頂へ向かう。


蝶ヶ岳山頂からの穂高連峰
蝶ヶ岳山頂からの穂高連

蝶ヶ岳山頂からの槍ヶ岳方面
蝶ヶ岳山頂からの槍ヶ岳方面

穂高連峰をバックに
穂高連峰をバックに
綺麗な方に撮っていただいた

セルフタイマーで
セルフタイマーで
ガスの晴れるのを待つ時間に

明神4峰から北尾根五峰
明神4峰から北尾根五峰

前穂高から北尾根最低鞍部
前穂高から北尾根最低鞍部


屏風東壁、横尾本谷、槍沢
屏風東壁、横尾本谷、槍沢

前穂高奥又白谷
奥又白谷

奥又白谷
奥又白谷

槍沢
槍沢

明神5峰から北尾根八峰
明神5峰から北尾根八峰

焼岳から北穂
焼岳から北穂

明神3峰から北尾根八峰
明神3峰から北尾根八峰



蝶ヶ岳の山頂でガスの取れるのを待つこと45分。
やっと北尾根に陽が差し始めて、ついに前穂高の山頂のガスが切れた。
同じような写真をバシバシ撮る。
槍穂の稜線が晴れ渡っていればそれはそれで素晴らしかったのだろうが、私は元々雪の付いた明神岳から前穂高そして北尾根を見たかった。
デッカイ奥穂が写っていない方が前穂高の素晴らしさが引き立っていた。
有り難い。

私の人生で一番多く登った山、それは近くにあった六甲山でも丹沢でも或いは登り易い谷川岳でもない、今、目の前にある前穂高岳だ。
勿論、春夏秋冬全てに登っている。
一番格好いい、一番好きな山だ。
今それをこう目の前にして再確認している。

いつまで見ていてもきりがない。
名残惜しいが、さあ来た径を引き返そう。


ゴジラみたいな木
ゴジラみたいな木
ゴジラの好物のドングリが不作で
やせ細って、目から涙を流している



まめうち平の少し先まで、チェーンアイゼンを履いたまま降りてきた。
今日は、厳冬期用の靴を履いている。
スキー靴のように全体が高くて底も厚くてしっかりしている。
雪の上ならともかく、石の上は実に歩きにくい。
背の高いベロも向こうズネにあたって擦れて痛い。
ゆっくりしか歩けない。



登山口まで降りてきた。
朝、登る時に投函した登山計画書を回収した。
投函箱から簡単に抜き取れる。
氏名や住所、車両番号などいろんなことが書かれている計画書は残しておきたくないので回収した。






西穂高と明神岳
蝶ヶ岳山頂から目の前に素晴らしい姿で前穂高が見える。
もし晴れていれば、その奥に奥穂高、右手に北穂高が見える。
キレットが印象的なので、誰にでも北穂高は指呼出来るのだろう。
残念ながら西穂高は見えない。見えるとしたら前穂高北尾根五峰の向こうぐらいの位置になるが、吊り尾根の方が100m程高いので西穂高は見えない。
前穂高の左手(南側)には、明神岳がよく見える。
一番高いのが、明神岳本峰。
すぐ左の小さな小さな尖りが2峰(肉眼ではほとんど見えない)。
そして更に左へ、平に見える3峰と4峰。
少し離れて左下にピークが5峰と綺麗に繋がっている。
多くの方は、この明神を西穂高と勘違いされている。
明神好きの私には少し淋しい。


恐ろしく変化のないルート
この尾根、登りはただ黙って登るだけ、下りはただ黙って下るだけの恐ろしく変化のない尾根だった。
途中に記憶に残りそうなのは、下部の「ゴジラみたいな木」と「まめうち平」ぐらいであとは時折見える隣の常念岳。
おそらくそれ以外は何処を登ったり下ったりしたか全く記憶に残らない風景に変化のない単調なルートだった。
山頂から見る槍穂の迫力ある景色が絶品なので、再登する方も多いようだが果たして私はどうだろう。きっと次回はないだろう。
ただ今回気が付かなかったが、深田久弥の百名山の一つになっている北隣の常念岳には登る可能性があるので、その時ついでにこの蝶ヶ岳にも寄る可能性はある、その程度だろうな。
正直な所、それぐらい面白くない登山だった。
残念だ。




 2014.11.23 北ア・蝶ヶ岳に関する 掲示板  
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