オバカンの山
還暦後(オーバー・カンレキ)の山行記録
last update : 2021.02.28
【山  域】奥秩父(西上州)・大ナゲシ
【日  付】2013年11月2日
【時  間】ニッチツ旧住宅地跡地  7:35  左の尾根  8:10  赤岩峠  8:40~ 8:50
      滝の見える径  9:30~ 9:40  赤岩岳北稜乗越  10:10  乗越北のピーク 10:20~10:40
      赤岩岳北稜乗越 10:50~11:00  赤岩峠 11:15  大ナゲシ 12:10~12:30
      赤岩峠 13:10~13:20  ニッチツ旧住宅地跡地 14:00
【メンバー】単独行

ルート図
ルート(地図をクリックで拡大表示します)
【気になる赤岩岳北稜を目指してみたが・・・
 大ナゲシ山のハイキングで終わった】

奥秩父(または西上州)の赤岩岳は南壁と西稜そして赤岩尾根縦走は結構その名が通っている。
実際、今日も何パーティかの縦走者と出会った( ←ウソ!、出会ったと言うより追い抜かされた、のだ 笑)
北稜も上部を赤岩尾根縦走路として使うのでよく利用されている。しかし、北稜下部の様子は全く報告されていない。
どうも気になるので、登れるものなら北稜の末端から登ってみようと出かけてみた。
結果、全く行けずに大ナゲシの紅葉ハイキングで終わって帰ってきた。



赤岩峠から見る大ナゲシ
赤岩峠から見る大ナゲシ


前夜、秩父大滝温泉道の駅に入り車中泊した。さすがに紅葉の季節の道の駅だけあってすでに車中泊の車が10台は停まっていた。
翌朝、6時に起床して小倉沢のニッチツ旧住宅地跡へと向かった。
今日は、普段と少し違う。念のためと思って本物のザイルが入っている。でもガチャがないからか言うほどズッシリとは重く感じない。
靴も違う。小さなスタンスにでも立ちこめるようにとローカットシューズではなく、ハイカットシューズを履いている。
と言うことで、赤岩峠までいつもより時間がかかると覚悟して登って行った。
どうやら私の歩く速度は相当遅いらしい。2人パーティと単独行の3人に追い越されて赤岩峠に到着した。


赤岩岳北稜の西側面
下降途中から見る赤岩岳北稜の西側面


赤岩峠から北側の野栗沢へ下るのはさすがに私だけ。
すぐ先で倒木が径を覆い「エッ!?廃道???」とつい声を出してしまった。
廃道ではないが、あまり歩かれていない径には変わりない。
赤岩岳北稜の西側は岩が一応続いている。
稜線上の様子は勿論分からない。


赤岩岳北稜の乗越
赤岩岳北稜の乗越の標識
野栗沢側から見る

赤岩岳北稜の乗越
赤岩岳北稜の乗越
赤岩峠側から見る


少し先で、尾根の乗越しにでる。
記憶している地形図にはこのような乗越はないので、スマホGPSで現在地を確認したら、なんと赤岩岳北稜に乗っているらしい。
径は、乗越の向こうの谷へと降りている。 地形図の径とはえらい違いだ。
元々、地形図の径が間違っているのか、それとも荒れて新しく作り直したのかは分からない。
いずれにしろ、径は、北稜の西ではなく東側を下っていく。


右から谷が合流する
右から谷が合流する
この二俣へ、真ん中の尾根を降りてくる


地形図通りの径だと、北稜の末端に出るのが厄介かも知れないと思っていたが、この径だと、尾根の末端を必ず回り込むことになるので少々得した気分になる。
少し傾斜のある斜面をジグザグに下っていくと右手から谷が入ってくる。
そこからは、沢芯に近いところを下っていくので、野栗沢からの登りの場合は、沢に踏み跡が消えて不安になるかも知れない。


滝の最下段
滝の最下段

滝の落ち口
滝の落ち口


2つ目の谷が右から合流すると間もなく、左岸から右岸に踏み跡は続いていて、沢芯は細いながら急な滝となって落ちている。
滝は、3段ぐらいで30~40mはありそうだ。
右岸に渡った径はあまり高度を下げずに滝見径のような感じで続いている。


赤岩峠からの谷も滝となっている
赤岩峠からの谷も滝となって野栗沢に落ちている


赤岩峠から直接流れてくる沢も滝となって野栗沢に合流している。
もうとっくに北稜を登る気力は失せているが、仮に登る気で居てもこの末端から這い上がる気はしないだろう。
ちなみに、降りる気なら、滝見径から沢芯へは歩いて降りて行けそうである。


赤岩岳北稜の末端
赤岩岳北稜の末端


赤岩岳北稜の末端は、東側は壁になっているので、登るのなら真北に可能性がある。
さらに下流側(西側)へ廻ると、赤岩峠からの沢が滝となって落ちているのであまり回り込むこともできそうにない。
まあ、こんな所から登る人も居ないでしょうけど・・・


滝の上で取り付けそう
滝の上で取り付けそうな斜面
左下のガレ場のようなところが赤岩峠への径

滝の上で取り付けそう
滝の上で取り付けそうな斜面
少し上流から見る
沢筋の先端が滝の落ち口


もし、北稜を末端から取り付くなら滝のすぐ上の浅いルンゼのようなブッシュ混じりの斜面からだと思う。
北稜にはすっかり興ざめしてしまっているので今日は写真だけ撮って赤岩峠へ戻ることにする。


赤岩岳北稜の乗越の北のピークから見る大ナゲシ
赤岩岳北稜の乗越の北のピークから見る大ナゲシ
少しズームで

赤岩岳北稜の乗越の北のピークから見る大ナゲシ
赤岩岳北稜の乗越の北のピークから見る大ナゲシ
実に立派な山容だ


「大ナゲシ」実に立派なかたちをした山だと思う。
それだけに実に良い名前を付けてもらっている。
実は、この山に出会うまで”なげし”という日本の建築技法のこの名前を知らなかった。
「大ナゲシ」、誰が付けた名前か知らないが、黒部の谷に幾つもの良い名前を残された冠さんを思い出す。
日本の山に、○○富士とか○○のマッターホルンとかの名を持つ山は多くあるが、そんのミニチュアとかもどきの名前ではなく、ただ「大ナゲシ」という名だけで存在する。
いくら眺めていても飽きない見事な山だ。


乗越の少し上の岩
乗越の少し上の岩
北稜もここからなら登りの対象かも・・・


一応、乗越から尾根筋を少しだけ登ってみた。
すぐに岩混じりになったが写真の通り苔むしている。まあ、北面なので当然か。
今日は首から右肩が痛くって(別に借金を増やした訳でもないが)上を見上げられないので良く様子は分からない。
登る気もないので写真一枚撮ってすぐに引き返した。


赤岩峠に戻ってきた
赤岩峠に戻ってきた


北稜はもういいからと、次の予定の「大ナゲシ」へ向かうために赤岩峠に戻ってきた。
朝、到着した時は2パーティ6~7人居られたが今は誰も居ない。
大ナゲシへ向かう。


大ナゲシへ向かう稜線
大ナゲシへ向かう稜線
木漏れ日が気持ちいい

大ナゲシへ向かう稜線
大ナゲシへ向かう稜線
軽い上り下りが幾つもある

北へ向かう1つ目のコル
北へ向かう1つ目のコル

ここで稜線から離れて北へ向かう
ここで稜線から離れて北へ向かう

北へ向かう2つ目のコル
北へ向かう2つ目のコル

2つ目のコルの先にある露岩
2つ目のコルの先にある露岩


2つ目のコルの先にある露岩、中間部の2~3m程が傾斜もきつく(60度以上)で登りにくかった。
でもそれは、今日の私の首が回らず上を向けないから難しく感じたらしい。
帰路、下を見てればよいクライムダウンはすんなり降りれた。
全く気が付かなかったが、この露岩は直登ルートと呼ばれているらしく、左側に巻き径があるらしい。


大ナゲシ頂上直下の岩
大ナゲシ頂上直下の岩
右に回れば階段状の岩

大ナゲシ頂上直下の岩
大ナゲシ頂上直下の岩
これを登る訳ではない
ルートはこの岩の右側

大ナゲシ頂上
大ナゲシ頂上


大ナゲシの頂上は、かなり見晴らしの良い山頂だ。
ただ今日は残念ながら南が曇っていて富士山は全く見えなかった。
八ヶ岳は近い。


大ナゲシ頂上から見る赤岩岳北稜
大ナゲシ頂上から見る赤岩岳北稜
左下のくぼみが乗越

大ナゲシ頂上から見る赤岩尾根
大ナゲシ頂上から見る赤岩尾根
奥は両神山

本日三度目の赤岩峠
本日三度目の赤岩峠
樹林の間に見える赤岩岳


本日3度目の赤岩峠。
この峠付近だけは3回とも野栗沢方面からの風が冷たかった。
少し行動食を補給したら、まだ時間は早いが帰りましょう。


ニッチツ旧住宅地跡登山道入口の注意書き
ニッチツ旧住宅地跡登山道入口の注意書き
ここは埼玉県、大ナゲシは群馬県と言うことらしい

赤岩峠から下り初めの斜面
赤岩峠から下り初めの斜面
紅葉が落ち葉が気持ちいい





【気持ちの良い紅葉の山をありがとう】

横浜から、夜の往路で4時間、昼の帰路で5時間の運転は疲れた。
それでも綺麗に色づいた紅葉と美麗の大ナゲシをゆっくり楽しませてもらってありがとう。
大ナゲシ、ほんとうに綺麗なかたちをしている。


 2013.11.02 奥秩父(西上州)大ナゲシに関する 掲示板  
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  各ルート別のご意見やご質問は、それぞれのルートの掲示板にお願いします。

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